位置の目安
足底、足指を曲げたときに最もへこむ位置。土踏まずより少し前。
押し方
- 親指でじんわり、5秒押して5秒緩めるを3回。
- 両手のひらで足裏全体をこすり、温めても効果的。
- 寝る前に行うと向いています。
- 床にゴルフボールを置いて踏むのも一つ。
東洋医学での見方
湧泉は腎経の井穴で、腎経の流れの始まりにあたる経穴です。「清水が湧くがごとし」と古典に記され、生命の根本から気が湧き出るイメージで捉えられてきました。
湧泉が選ばれるのは、「上熱下寒」「腎陰虚」「腎陽虚」の状態。頭がのぼせて足は冷たい、夜に眠れない、慢性疲労、めまいなど、「気が上に偏って下に降りない」状態にまず手が向けられます。
このため湧泉は、眠りの浅さ(上熱下寒を整え、気を足元へ引き戻す)、冷え(下肢の腎陽を補い末端まで温める)、疲れやすさ(腎の精を養う)の手がかりとして使われます。
現代的な見方
湧泉は足底中央のやや前方、第2〜3中足骨間のくぼみに位置します。皮下を内側足底神経が分布し、深部に短趾屈筋・足底腱膜が広がります。皮膚分節としてはS1〜S2領域に含まれます。
筋膜の視点では、湧泉はSuperficial Back Lineの最末端にあたり、足底腱膜から下腿後面〜ハムストリングス〜脊柱起立筋〜後頭部まで一続きの後面ラインの起点です。足裏の刺激が体の後面全体に届くと言われる根拠の一つです。
研究面では、足底刺激と自律神経バランス・末梢血流を扱う報告が積み上がっています。あくまで研究の方向性であり、効果の断定ではありません。
このため湧泉は、眠りの浅さ(足底からの副交感優位への切替)、冷え(足底刺激での末梢血流)、疲れやすさ(後面筋膜ライン全体の弛緩)の症状で取り上げられます。
注意
糖尿病で足底感覚が鈍い方は強い刺激を避けてください。お灸の場合は低温やけどに注意。



