位置の目安
首の付け根(第7頸椎)と肩先の中点、僧帽筋上縁の最も盛り上がる場所。
押し方
- 反対の手で、4本の指でつかむように圧をかけます。
- 5秒押して5秒緩めるを3回。
- 妊娠中の方は強い刺激を避けてください。
- 深呼吸と合わせて、息を吐く時に押します。
東洋医学での見方
肩井は胆経の経穴で、文字通り「肩の井戸」として、肩の気のめぐりが集まる場所とされます。胆経は頭側面〜肩〜体側を通る長大な経絡で、肩井はその肩の中継点にあたります。
肩井が選ばれるのは、「気滞」「肝鬱」による肩のこわばり、頭重感、目の疲れなど。古典で肩井は「百会の下、肩の上、気が滞れば肩井に求む」と言われ、肩こりの第一選択として古来用いられてきました。
このため肩井は、肩こり(胆経の経絡を通し、肩の気滞を抜く代表穴)、頭の重さ(肩〜首〜頭の経絡の通り道を整える)の手がかりとして使われます。
現代的な見方
肩井は第7頸椎棘突起と肩峰を結ぶ線の中点、僧帽筋上部の最も厚い場所に位置します。皮下を鎖骨上神経・副神経・肩甲背神経が分布し、深部に僧帽筋・肩甲挙筋・棘上筋が層を成します。皮膚分節としてはC4〜C5領域に含まれます。
筋膜の視点では、肩井は僧帽筋上部から頸部・後頭部まで連続する後面の筋膜と、胸郭〜横隔膜への深層連鎖の交差点にあたります。肩のこわばりが呼吸の浅さや頭重感に連動するのは、この連鎖を背景に説明されます。
研究面では、僧帽筋上部の硬さと頭痛・自律神経バランスを扱う報告が積み上がっています。あくまで研究の方向性であり、効果の断定ではありません。
このため肩井は、肩こり(僧帽筋上部・肩甲挙筋への直接作用)、頭の重さ(後頭部までの筋膜連鎖を介した波及)の症状で取り上げられます。
注意
妊娠中の方は強い刺激を避けてください(古典でも妊娠中の禁忌穴とされます)。



