位置の目安

乳頭から真下に降りて、第6肋間(第6肋骨と第7肋骨のあいだ)が交わる場所が目安です。男性は乳頭が指標になります。

押し方

  • 仰向けまたは座位で、人差し指と中指の腹を肋骨の下縁に沿わせます。
  • 強く押さず、息を吐く時に手のひらで包むイメージで3〜5呼吸とどめます。
  • 深呼吸と組み合わせると効果的です。
  • 左右どちらも同じように行います。

東洋医学での見方

期門は肝の募穴であり、肝の気が体表に集まる経穴です。さらに足太陰脾経・足厥陰肝経・陰維脈の交会穴でもあります。

東洋医学で肝は「疏泄を主る」とされ、気の巡りを全身に行き渡らせる臓と捉えられます。ストレスや感情の停滞は肝気鬱結として現れるとされ、期門はその解消の窓口とされます。

現代的な見方

期門は第6肋間に位置し、表層には大胸筋下部、深層には外肋間筋・内肋間筋があります。深部は肝臓の右葉上部とほぼ重なる位置です。

支配神経は第6肋間神経前皮枝(Th6)。デルマトームでは肝臓・胆嚢に対応する領域です。

筋膜連鎖の観点では、Superficial Front Line(浅前線)Deep Front Line(深前線)の境界にあたり、胸郭の動きと横隔膜の動きの連動点です。

研究面では、肋骨下部の経穴への刺激と横隔膜運動・呼吸機能・自律神経バランスに関する報告が散見されます。

注意

肋骨そのものを強く押さないでください。胸痛・激しい息切れがある場合は重大な疾患の可能性があるため、自己判断せず医療機関にご相談ください。