位置の目安
椅子に座って膝を90度に曲げた時、膝外側の少し下に触れる骨の出っ張り(腓骨頭)の前下方のくぼみが目安です。
押し方
- 親指の腹で5秒押して5秒緩めるを3回繰り返します。
- ふくらはぎ外側に向かって、骨の前縁に沿って圧をかけます。
- 歩きすぎた日の入浴後などに向いています。
- 左右どちらも同じように行います。
東洋医学での見方
陽陵泉は胆経の合穴であり、八会穴のうち筋会とされます。全身の筋・腱の状態に関わる経穴と古典に記されてきました。
東洋医学で肝は「筋を主る」とされ、胆と肝は表裏関係にあります。陽陵泉はこの肝胆の働きを通じて、全身の筋のしなやかさを整える場所と捉えられます。
このため陽陵泉は、肩こりや腰の重さといった、筋肉のこわばりが関わる症状の手がかりとして使われます。
現代的な見方
陽陵泉は腓骨頭の前下方に位置し、長腓骨筋の起始部にあります。
支配神経は総腓骨神経(L4-S2)。この近傍を総腓骨神経が走るため、深部刺激で下腿外側への響きが得られます。
筋膜連鎖の観点では、Lateral Line(外側線)上にあり、足首外側〜大腿外側〜体幹外側〜頸部までつながる長いラインの中継地点です。下半身の側面のこわばりが集約されます。
研究面では、陽陵泉への刺激と下肢筋緊張・歩行機能に関する報告が散見されます。
このため陽陵泉は、歩きすぎた日の脚の張りや体側全体のこわばりといった筋・腱症状の場面で取り上げられます。
注意
腓骨神経の近くを通るため、強く押し続けて痺れが出る場合はすぐに中止してください。



