位置の目安

おへその中央そのものです。神闕には鍼を刺さず、灸や温めだけで使うのが古典からの原則です。

押し方

  • 押さず、手のひらや温かいタオル、カイロでやさしく温めます。
  • 仰向けで手のひらをおへそに重ね、3〜5呼吸とどめます。
  • 入浴中にお湯で温めるのもよい方法です。
  • 毎日少しずつ続けることで体感が変わります。

東洋医学での見方

神闕は任脈に属し、古典では「禁針穴」(鍼を刺してはいけない場所)とされ、もっぱら灸や温めで用いられてきた特別な経穴です。

東洋医学で神闕は先天の気が宿る場と捉えられ、母から受け継いだ生命力の根源と関わるとされます。臍周りの陽気を温めて全身を補う場所です。

現代的な見方

神闕は臍輪そのもので、胎児期に臍帯が付着していた瘢痕です。皮膚直下に筋層はなく、薄い結合組織と腹膜があります。

支配神経は第10胸神経前皮枝(Th10)。臍は古典的にデルマトーム T10 の指標として知られます。

解剖学的に薄い構造のため、温熱刺激が深部の腸間膜・腹腔内環境に伝わりやすい場とされます。

研究面では、臍周辺の温熱刺激と自律神経・腸蠕動・末梢血流に関する報告が散見されます。

注意

神闕には鍼を刺さないでください。お腹の手術直後、皮膚炎・湿疹がある場合、妊娠中の温灸は自己判断せず医療機関や鍼灸院にご相談ください。