位置の目安
おへその中央から、指4本分(約4寸)下の正中線上。恥骨上縁から指1本分(約1寸)上にあたります。
押し方
- 仰向けで膝を立て、両手を重ねて中極にやさしく当てます。
- 押すというより手のひらで温めるイメージで、3〜5呼吸とどめます。
- 息を吐きながら手のひらで30秒ほど包みます。
- 入浴中やカイロでの温めも向いています。
東洋医学での見方
中極は膀胱の募穴であり、任脈と足三陰経(脾・腎・肝)の交会穴でもあります。下焦の気が集まる場所として知られます。
東洋医学で下焦は水液代謝と生殖機能を担う領域とされ、中極はこの下焦の気を整える要の経穴と捉えられます。
このため中極は、月ごとの不調や冷えといった、骨盤内環境と水分代謝が関わる症状の手がかりとして使われます。
現代的な見方
中極の下層には腹直筋下部があり、腹腔内では膀胱頂部とほぼ重なる位置にあります。
支配神経は第12胸神経〜第1腰神経前皮枝(Th12-L1)。下腹部内臓に対応するデルマトームと一致します。
筋膜連鎖の観点では、Deep Front Line(深前線)の下部にあたり、骨盤底筋群・腰方形筋・横隔膜とつながります。骨盤内の温度と動きが集約される場です。
研究面では、下腹部経穴への刺激が膀胱機能・骨盤内血流に与える影響について報告が積み上がっています。
このため中極は、月経周期の不調や下腹部の冷えといった骨盤内環境に関わる症状の場面で取り上げられます。
注意
妊娠中の方、強い下腹部痛・血尿・発熱を伴う症状がある方は自己判断で押さず、医療機関にご相談ください。



