位置の目安
臍の中央から左右に指3本、腹直筋の上。
押し方
- 仰向けで、両手の指で軽く押します。
- 便秘の朝、起き抜けに行うと向きます。
- の字を描くように撫でるのも一つ。
- 強い圧より持続的な接触が向きます。
東洋医学での見方
天枢は胃経の経穴で、同時に大腸の募穴(大腸の気が集まる経穴)です。古典では「お腹の気の中枢」とされ、消化管全体のめぐりを整える時の中心的な経穴として使われてきました。
天枢が選ばれるのは、「湿熱」「寒湿」「気滞」「胃気不和」などの状態。便秘・下痢・腹部膨満・食欲不振など、消化管のリズムが乱れた状態にまず手が向けられます。
このため天枢は、お腹の滞り(大腸の募穴として、便通と腸のめぐりを整える)の手がかりとして使われます。
現代的な見方
天枢は臍の高さで腹直筋外縁の中、左右一対の位置にあります。皮下を肋間神経T10が分布し、深部に腹直筋・腹横筋膜、その奥に横行結腸・下行結腸の前面があります。
解剖学的に重要なのは、天枢の深部にちょうど大腸(横行結腸〜下行結腸の屈曲部)が位置すること。表層の刺激が腸管壁の神経叢(マイスナー神経叢・アウエルバッハ神経叢)に届く経路として議論されます。
研究面では、腹部への接触刺激と腸蠕動・便通リズムを扱う報告が積み上がっています。あくまで研究の方向性であり、効果の断定ではありません。
このため天枢は、お腹の滞り(大腸の前面に位置し、腸壁神経叢への直接的な影響経路)の症状で取り上げられます。
注意
腹痛が強い・発熱を伴う・血便がある時は医療機関へ。妊娠中は強い圧を避けてください。



