位置の目安
膝裏の横じわのちょうど中央、両側の腱の間のくぼみが目安です。
押し方
- 膝を軽く曲げ、相手の親指で5秒×3回。
- 強く押しすぎず、じんわりとした圧で。
- 膝裏の血管・神経が走るので慎重に。
- 片足ずつ、左右を比べながら行います。
東洋医学での見方
委中は膀胱経の合穴で、膀胱経の気が最も深く集まる経穴とされます。膀胱経は頭頂から後頭・背中・腰・足の後面を縦に通る長大な経絡で、その流れの「腰の中継点」がここです。
古典の四総穴の一つで「腰背は委中に求む」と言われ、腰背部のあらゆる不調にまず手が向けられてきた経穴です。湿邪・寒邪・瘀血による腰の重だるさ、寝違え後の硬さなどに用いられます。
このため委中は、腰の重さ(膀胱経の流れの中継点として、腰背全体の停滞を抜く)の手がかりとして使われます。
現代的な見方
委中は膝窩(しっか)のちょうど中央にあります。深部には膝窩動静脈・脛骨神経・総腓骨神経が走り、両側に半腱様筋腱・大腿二頭筋腱が見えます。皮膚分節としてはS1〜S2領域に含まれます。
筋膜の視点では、委中はSuperficial Back Line(足底腱膜〜下腿後面〜ハムストリングス〜脊柱起立筋〜後頭部)の中継地点にあります。腰の重だるさが膝裏のこわばりと連動するのは、この後面の連続が背景にあると説明されます。
研究面では、下肢後面の筋膜・血流への作用と腰部痛との関連を扱う報告が積み上がっています。あくまで研究の方向性であり、効果の断定ではありません。
このため委中は、腰の重さ(Superficial Back Line を介した腰背〜下肢後面の連続的な弛緩)の症状で取り上げられます。
注意
膝裏には血管・神経が走るため、強い圧は避けてください。妊娠中や血栓既往のある方は刺激を控えてください。



