ニキビ・肌荒れと鍼灸
肌の不調の現れ方は、人それぞれ違います。
同じ場所に繰り返すニキビ、季節の変わり目のかさつきや赤み。
外側からのケアだけでは追いつかない、と感じている方も少なくありません。
このページでは、ニキビ・肌荒れを身体全体の流れの中でどう捉えているか、
鍼灸でどう向き合っていくかをお話しします。
症状の捉え方
西洋医学の視点
ニキビ(尋常性ざ瘡)は、皮脂の分泌が増え、毛穴の出口が詰まり、そこに細菌が増えて炎症が起こることで生じるとされ、ホルモンバランスの変動や食生活、ストレスなどが関わると考えられています。肌荒れは、皮膚のバリア機能の低下を土台に、皮脂分泌やホルモンバランスの変化といった内側の要因と、乾燥・紫外線・摩擦などの外側の刺激が重なって起こり、ストレスや睡眠不足が悪化の一因になるとされています。
東洋医学の視点
東洋医学では、肌は「内臓の鏡」とも呼ばれ、五臓や気・血・津液(からだの水分)の状態が映し出される場所と考えられてきました。脂っこいものや甘いものが続いて余分な熱と湿気が身体にこもった「湿熱(しつねつ)」の状態では、肌や頭皮が脂っぽくなり、ニキビができやすいとされています。また、肌をうるおす血が足りない「血虚(けっきょ)」ではかさつきやくすみが目立ちやすく、ストレスで気の巡りが滞る「気滞(きたい)」も肌の不調を悪化させる一因と考えられています。同じ肌トラブルでも、原因と背景は人によって大きく異なります。
鍼灸でできること
加齢やストレスに伴う肌荒れは、鍼灸が向き合いやすい領域のひとつとされています。お顔まわりだけでなく、こわばりやすい首や肩甲骨まわりの緊張をゆるめて顔面部の血流を促しながら、食事・睡眠・ストレスなど肌の背景にある全身の状態もあわせて整え、肌が揺らぎにくい土台づくりを目指していきます。皮膚科で治療を受けている場合も、その治療を続けながら並行して鍼灸を取り入れていただけます。
はりのじかんでの向き合い方
肌そのものより、まず食事・睡眠・ストレスの様子からゆっくり伺います。繰り返す肌の不調は、お身体の内側からのサインであることが多い印象です。鍼で全身の巡りを整えながら、生活の中の“繰り返してしまう原因”を一緒に探していきます。皮膚科に通われている方は、その治療を妨げないかたちで、併用しながら進めていきます。
ご自宅でできること
※ ツボの位置は数ミリで別のツボに変わるため、本ページでは図示していません。
ご来院の際に、お一人ずつお身体に合わせてご案内します。
※ 強い痛みを伴う、急に悪化した、化膿しているなどの場合は、まず皮膚科での受診をおすすめしています。
鍼灸は、皮膚科での治療と並行して受けていただけます。